2次元キャラのためなら頑張れる。はギリギリアウトです
昨年の10月から今年の3月まで放送されたSHIROBAKOというアニメをご存知でしょうか
アニメ制作の現場をアニメで伝えるというなかなか目の付け所が面白いアニメでした
また、主題だけでなく内容もものづくりに携わっている人なら思わず「うわっあるある〜」とこぼしてしまいそうな内容となっています
以下、軽いネタバレがあります
主人公は制作の女の子、宮森です。(画像の一番右端の子。主役なのに....)
劇中でも宮森と呼ばれ続けます。女の子の主人公なのに苗字呼びで終わるというそっけなさ...
さて、話を戻して制作とは監督や作画、CG、音響、アフレコなど様々なスケジュールを話数ごとに管理する役職です
制作には担当が3話, 7話, 13話というふうに割り振られます
その制作の人を、つまり全体のスケジュールを管理するのがデスクになります
僕がいま所属している部署でいうとサービスごとにいるプロデューサー・ディレクターにあたる人間です
デスクはサービスを横断して管理する人でしょうか
つまり、アニメ1話ごとが僕らの運営するサービス1つ1つに該当する、気がします
SHIROBAKOを見ていると大半の人が宮森に感情移入をします
それとも、僕の周囲の人だけなのでしょうか
もし、この記事をきっかけで見る機会があったら教えてほしいものです
少なくとも僕は宮森の日々の業務に奔走しながらも、自分将来や現状に悩む姿に
「わかるわ〜、マジわかるわ〜」と見事ハマりました
良い物をつくりたい、しかし、時間も人も足りない
誰かに負い目を抱えながら仕事をお願いする
やることが多すぎて逃げ出したくなる、途方にくれる、パニックになる
タスクのことがプライベートの時間でも頭をよぎる
恐らくまだまだたくさんあるのですが、ここらへんで悩みます
そして、とどめの一発が後半にくる制作の後輩の1言
「頑張るのって私たちじゃなくて原画やCGの方たちですよね...」(たぶんこんなん)
そうなんだよ、サービスを文字通り創っているのはデザイナーやエンジニアなんだよ
と思いそうな反面、
そこには感情移入している制作の宮森がいるわけです
「がんばれ!」「負けるな!」と陰ながら視聴者からエールを送られる宮森が
僕が無粋なだけかもしれませんが、
プロデューサーやディレクターの大変さてあまり
デザイナー・エンジニアの制作サイドに伝わっていない気がするんですよね
いや、分かりますよ、絶対大変じゃないわけないことは分かっています
でも、雑務や運用なども含め「やって当たり前」みたいな空気感少なからずあると思うんですよね
でも、仮にSHIROBAKOを見ている制作サイドの人がいたとすると
どこかしらで絶対こう思うはずです
「宮森めっちゃ大変そう」「上に翻弄されてかわいそう」と
そして、
「原画もう少しがんばれよ」「監督ちゃんと働けよ」
とも
まぁ現場のテンションや目指すべき目標が明確かなどにもよるかとは思いますが、
色々なことにプロデューサー・ディレクター陣が苛まれる事実を知る必要があるのかなと
アニメではその苦労を汲み取ることができるのですから
引き続き、SHIROBAKO記事は少し書いていこうかなと思います
.....ひかないでね
1コメント
2015.04.18 05:19